「んあぁ・・・、やめてよぉ・・・」
快感にうち震えながらも、執拗に抵抗するリョーマに手塚はやっと体をおこし、リョーマの目を
覗き込んだ。
「いつもは積極的に誘ってくるお前が今日はどうした?」
端正な手塚の顔を久しぶりに間近で見て、リョーマは少しドキッとした。
「だって、いきなりだから・・・」
リョーマ自身もこんなに余裕のない自分に戸惑いをおぼえていた。
それにしても急すぎるのだ何もかもが。いつもならそれなりの時間があって、それなりのきっか
けがあって・・・それなりの理由があった。
「お前へのプレゼントだ。リョーマ、誕生日おめでとう。俺の愛を受け取ってくれ。」
リョーマの気持ちを察してかそれとも偶然か、手塚が理由をつけてきた。
聞いてる方が照れるようなキザな台詞であるが今日のリョーマにはそれさえ刺激になるのか体の
奥深くが熱くなる。
そうなんだったら先に言ってよ。抗議しようとして言葉を飲み込んだ。
何よりも、全てに理由付けがいるなんて、なんだか女々しすぎる自分に腹が立ったのだ。
何にしても熱を持ち始めた体をそのままにすることも出来ず、手塚を受け入れることにした。
「いいよ、きて・・・」
顔を真っ赤にして手塚を呼ぶと、手塚は少し目尻を落とし囁いた。
「存分に鳴かせてやろう。俺の王子様・・・」
手塚の唇がリョーマのそれに重なる。深く、深く絡めあうそれ・・・。いつのまにか互いに頭をか
き抱いて貪り合っていた。
口腔を散々かきまわし、リョーマの体が熱を帯びてくると、更にかきたてるように胸の突起を指
で丹念に愛撫していった。
手塚の舌がリョーマの口腔を離れる頃には、リョーマの息は上がり、ただただ甘い声を漏らすだ
けになっていた。