今日はリョーマの誕生日である。
「あっ、部長。」
後ろから声がして振り返ると、リョーマがとてつもなく大きな熊のぬいぐるみをおぶって歩いてきた。
「どうしたんだ、それ?」
「不二先輩達がくれたんス。」
その熊はリョーマの背丈より大きく、リョーマは熊の下に収まってしまっていた。
「トレーニングもかねておぶって帰るようにいわれたっス。」
よほど重いのかリョーマは大汗をかいていた。
そして、顔をゆがめながら苦しげに荒い息を繰り返す・・・。
ゆがめられたその顔に髪をつたって汗が滴り落ちた。
「越前・・・!」
「くっ・・・何?・・・ハァハァハァ」
顔をあげたリョーマの表情はまさに・・・。
手塚はとっさに情事を思い出していた。
「んー・・・」
一歩一歩と足を前に運びながら出す声が艶っぽい。
はかったかの様に熊の腰の部分がリョーマの腰でバウンドする・・・。
「不二め・・・。」
手塚は何も言わずにリョーマからぬいぐるみを取り上げた。
「何するんスか?」
「これは俺が持ってやる。・・・その、お前には負担がかかりすぎる様だからな。」
「でも、不二先輩が」
「あいつには後で言っておく。」
その後、Mr.パーフェクトvs.天才プレーヤーのゲームが行われたという噂が流れたがそれをみた者はいない・・・
完
これは更科さんちにゲストに呼んで貰った時のコメントでのお題で〜す。
かわいいお題だったんですが、不埒なことを考えてしまいました・・・;;